今月の寺宝

ここでは大覚寺に伝わります
絵画・文書類を中心に御紹介していきたいと思います。

法然上人絵伝 第四

六幅の内の一幅   江戸時代中期　


　先月に続いて法然上人の絵伝です。

国宝の知恩院蔵「法然上人行状絵図」４８巻の詞書を略して６巻に収めたものの４巻目で、江戸時代初期の作品です。

ここには法然上人が７５歳のときに弾圧を受け、四国へ配流される途中、室津に立ち寄られ土地の遊女にお念仏を勧められた逸話が描かれています。
　
法然上人の伝記のなかでも、女性を教化される場面を描いてたいへん珍しく、出色の構図になっています。


（上）６幅の絵伝の第４幅
（下）法然上人と遊女の対面の場


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