大覚寺のご紹介

人生を健やかに生きていくための説法を
毎月、御紹介していきたいと思います。

2010年(平成22年)1月のミニミニ法話・お説教

2010年(平成22年)1月

玄禮和尚のお説法

2010年(平成22年)1月

~ 第022回 「天下和順 日月清明」 ~

 初空や一片の雲輝きて    日野草城

 暗闇が次第に薄れて、灰色になって、だんだん白さを増してきて、やがて太陽の光が雲を金色に染めて輝いて、日の出は毎朝のことだけれど、とりわけ初日は みずみずしいですね。

 初日、初空、初明かり。新しい光の中で凛とした気の漂ってくる新年の朝をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 お正月のめでたさについて、次のような文があります。
「それは深い安堵感である。去年も一昨年もそうであったように、今年も無事に正月がやってきた。ああ、よかった、という安堵感がめでたさである」

このような幸せと安らぎの中に、しみじみ浸るためには、世の中が平和で、暮らしが安全でなければなりませんね。

 毎朝唱えるお経の一節に
「天下和順 日月清明」 (てんげわじゅん、にちがつしょうみょう)
という言葉があります。

天下和順・・世の中が平和で、おだやかであるように。
日月清明・・太陽や月が清らかで、明るく輝くように。
私も心の中に燃えるものをもって、毎朝確実に歩み続けていきたい。そういう願いの言葉です。

 さあ、目標に向かって、それぞれの一歩を踏み出しましょう。
毎朝が新年だ、という気持ちを保ち続けることができるならば、この一年はきっと、あなたにとって実り多い日々となるでしょう。

 
 < ご挨拶 >
 このたび私は「浄土宗西山禅林寺派」の管長に推戴され、2月10日から総本山永観堂禅林寺に赴任することとなりました。
立場と住居は変わりますが、このホームページは続けます。引き続きどうかよろしくお願いします。

 
 
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